空木岳  2864m  2006年8月6日

空木岳には宝剣岳を縦走してに登るコースと池山尾根を経由するコースがあるが、いづれも長時間健脚向き。今回は駒ヶ根高原の民宿に前泊し、池山尾根の林道終点に車を置いて空木岳避難小屋経由、池山尾根コースを登った。林道の終点は判りにくく、前日下調べていたので大いに役立った。終点の駐車場は20台くらい駐車できるが、そこへいたる道は悪路で乗用車では下面をこすりそう。林道終点からの池山避難小屋横の水場までは快適なハイキングコース。水場を過ぎると針葉樹林帯の急登に入る。痩せ尾根の難所は2重遭難の後に、コース改良が実施され、比較的安全に通過できるようになった。しかし油断は禁物。登山道の脇は多くの高山植物が開花し、久し振りに写真撮影を楽しんだ。空木岳避難小屋で昼食を取り、雷が来そうな天候になってきたので沢伝いに駒峰ヒュッテまで直登した。ヒュッテに到着後、しばらく休息を取り、空木岳に登った。頂上は我々夫婦のみ。視界が悪く、展望を楽しむことは出来なかった。しかしコマウスユキソウがいっせいに開花していた。コマウスユキソウは中央アルプスの木曽駒ヶ岳や空木岳のみに特産する希少高山植物で幸運。駒峰ヒュッテの宿泊者は13名でシチューの夕食。翌朝5時の日の出を見に再度空木岳頂上に登ったが、残念ながら日出を拝むことは出来なかった。5時半から朝食を取り、6時過ぎに小屋を後にして尾根コースを下山した。登山バッジは駒峰ヒュッテで購入。往復19km 標高差1500m。
今回の登山で観察できた草花は

開花期を過ぎたもの≫ マイヅルソウ ハリブキ ヤグルマソウ イワカガミ イワウチワ ウラジロナナカマド キバナシャクナゲ イワウメ コバイケイソウ ユキザサ
≪開花していた草花≫ ヤマアジサイ ヤマシャクヤク ヤマジノホトトギス タマガワホトトギス ウツボグサ ミヤマアキノキリンソウ カニコウモリ モミジカラマツ セリバシオガマ ズダヤクシュ センジュガンピ クガイソウ ヨツバシオガマ エゾシオガマ トモエシオガマ ハクサンチドリ クルマユリ シモツケ ゴゼンタチバナ シナノオトギリ ホタルブクロ クロクモソウ モミジカラマツ ハクサンフウロ カンチコウゾリナ ハクサンボウフウ ニッコウキスゲ マルバダケブキ ミヤマホツツジ ウサギギク シナノキンバイ タカネグンナイフウロ タカネヨモギ ミヤマキンポウゲ ミヤマキンバイ アオノツガザクラ チングルマ コイワカガミ イブキトラノオ イワツメグサ ミヤマタネツケバナ コマウスユキソウ ミツバオウレン キバナノコマノツメ コケモモ ガンコウラン ミヤマダイコンソウ ウラシマツツジ ミヤマゼンコ ウド オオハナウド トウヤクリンドウ ヤマハハコ ホタルブクロ コバノイチヤクソウ ベニバナイチヤクソウ トリアシショウマ ヒカゲノカズラ クロマメノキ ハクサンシャクナゲ ネバリノギラン ヨツバヒヨドリ ヤマオダマキ ハクサンオミナエシ シモツケソウ 75品種。 長時間健脚向きの山ゆえ、登山客が少なく、多くの植生が守られているように思った。正に花の名山と言えよう。

8月5日  自宅発13:00→駒ヶ根 林道下調べ 民宿緑水着17:30

8月6日  民宿発5:00→池山尾根登山道発5:50→池山避難小屋水場着7:08 朝食 発7:35→尻無通過8:11→地獄前着9:02 発9:11→地獄通過点着10:12 発10:22→空木岳避難小屋分岐着11:12 発11:22→避難小屋着11:53 昼食 発12:23→雪渓着13:08 発13:15→駒峰ヒュッテ着13:26 休憩後空木岳頂上往復 登り10分 下り7分

8月7日  駒峰ヒュッテ発6:25→空木岳避難小屋分岐着7:24 発7:29→地獄前着8:35 休憩 発8:50→地獄通過9:19→マセナギ通過9:45→池山避難小屋水場着10:24 休憩 発10:46→タカウチ通過11:19→林道終点着11:40 日帰り温泉で入浴後帰宅