トムラウシ山  2141m  2006年6月17日

大雪山系のほぼ中央に座するトムラウシ山、どの登山口からも遠く、そのため貴重な自然が残されている。今年は残雪が多く、入山中のパーティは我々のみ。クリーンクラブ主催のグループ登山に参加。この季節、北海道は比較的好天に恵まれるはずだが、雨具着用の登山となった。トムラウシ温泉 東大雪荘を午前2時半に出発し、短縮登山口に車で向った。この季節、北海道は3時45分に日出。登山口に着いた頃はまだ暗く、生憎の霧雨。全員雨具の装備をし登頂開始。カムイ天上からは新道を登る。残雪が多く、アイゼンを着用。夏道は所々見えるが、コンパスを使い、リボンの目印を探しながら、カムイサンケナイ川の右俣に到着。右俣手前の下りは泥んこ状態の悪路でアイゼンをはずし、慎重に進路を取った。右俣ポイントからまたアイゼンを装着し、コマドリ沢まで登り、前トム平の手前で取り外した。やっと尾根道に出たが、相変わらず天候は悪い。幸いに風が弱いのでなんとか頂上に立てそうだ。前トム平からしばらくは高山の散歩道といった感じ、7月頃は高山植物の花園。そろそろ高山植物のキバナシャクナゲが咲き始め、ミネズオウとの対比が美しい。十勝岳コースの分岐点を過ぎて、本格的な岩山登りとなる。9時50分全員頂上に登頂。感激の写真撮影のみで早々と下山。岩場を過ぎて風の弱いところで昼食と休憩。トムラウシ公園近辺では雨も小止みとなり、高山植物の撮影を楽しんだ。登頂できたことでみんなの顔も明るく、登り道をトレースバックして下山した。カムイ天上附近では雲も切れて青空が顔を見せ、あらためて残雪の多さに驚いた。

途中で出会った草花はミヤマハンノキ ムラサキヤシオ ミツバオーレン シロバナエンレイソウ ノウゴウイチゴ ホソバヒメイチゲ コメバツガザクラ ウラシマツツジ クロマメノキ コケモモ エゾノツガザクラ アオノツガザクラ イワヒゲ ミズバショウ マイヅルソウ コミヤマカタバミ イワウメ ミヤマキンバイ オオタチツボスミレ ツバメオモト キバナシャクナゲ イソツツジ ムシカリ ニリンソウ ノビネチドリ ワスレナグサ ショウジョウバカマ ミネズオウ 28種。GPS測定で全行程18km、12時間40分。 登山バッジは東大雪荘で購入。

6月16日  高崎発3:00→JAL帯広行き→羽田発8:05→帯広着9:30→レンタカーでトムラウシ温泉 東大雪荘へ移動14:00着

6月17日  東大雪荘発2:30→車で短縮登山口へ移動→登山口発3:09→旧道分岐通過3:33→カムイ天上着4:28 少休止 発4:38→カムイサンケナイ川右俣通過6:12→コマドリ沢出合通過6:29→前トム平通過7:38→トムラウシ公園通過7:51→十勝岳方面分岐着9:10 小休止 発9:15→トムラウシ山頂上着9:50 写真撮影後下山 視界不良 下山開始9:58→P2015ポイントで昼食着10:14 発10:26→十勝岳方面分岐通過10:34→トムラウシ公園着11:50 休憩 発12:08→前トム平通過12:15→コマドリ沢出合12:52→カムイサンケナイ川右俣通過13:00→カムイ天上着14:34 休憩 発14:40→短縮登山口着15:56→東大雪荘着16:30

6月18日  東大雪山荘発8:30→望岳台でトムラウシ山を展望→白雲台で十勝連峰を展望→然別湖見学→愛国駅見学→幸福駅見学→JAL帯広発15:45→高崎着21:30