飯豊連峰縦走  2105m  2007年7月27日



クリーンクラブ主催の飯豊連峰縦走ツアーに参加。予定通りに飯豊山荘前へ到着。天候が良さそうなので、「石転び沢雪渓コース」を登ることになった。5時45分登山口を出発。門内沢の出合は靴を脱いで徒渉。雪解け水はさすがに冷たい。石転び沢に進み、アイゼンを装着。雪渓の中に落石がゴロゴロしているので注意して登る。沢の両岸には花の群落が見える。本石転び沢の出合でアイゼンを脱ぎ、石の多い歩きにくい沢の左岸を登り、最後の雪渓を横切り、梅花皮小屋に到着。きついコースだったが、遅れないで付いて行くことが出来た。レトルトカレーで夕食を済ませ、早々と寝袋の中に入った。ビール 350cc 800円。
28日は行程が長いので小屋を4時25分に出発。梅花皮小屋から御西小屋まではお花畑の連続で高山植物がいっぱい。早春に咲くショウジョウバカマから ニッコウキスゲ ミヤマママコナ モミジカラマツ 秋の花、タカネマツムシソウまで開花していた。勿論イイデリンドウも随所に開花していた。飯豊連峰で1番素晴らしいところと感じた。御西小屋にザックを置き大日岳をピストン。この頃から天候が急速に悪化し、大日岳頂上では視界ゼロ。往復時間 2時間40分。御西小屋でカップラーメン昼食。しばらく休憩し、雨具の準備をして飯豊本山に向う。同行のO氏は飯豊本山で百名山を達成。全員で祝福し、飯豊山本山小屋に向う。小屋は超満員で、かつ雨風の音が気になって睡眠が殆ど出来なかった。ビール 350cc 1000円で高い。バッジは隣の神社社務所で購入。
29日は下山の日。小屋を早朝4時に出発。薄暗くライトを使用。天候は小雨程度で回復傾向。岩稜帯を下り、切合小屋に到着。携帯食を口に入れ、水を補給して出発。霧が深く途中で道を間違う。引き返して三国小屋に無事到着。剣ヶ峰は濡れていて滑り易く緊張した。地蔵山をトラバースし、峰秀水で一服。上十五里で軽い昼食をし、御沢小屋登山口に午後1時下山。O氏を囲んで記念撮影し、川入バス停まで徒歩。迎えのバスに乗り、いいでの湯で汗を流し、高崎に無事帰着21:00。
3度目の飯豊山詣での実感は、各小屋のトイレがだんだん清潔になってきたこと、飯豊連峰の素晴らしさは御西岳〜北俣岳附近に集約されること、しかし山が深すぎて行動距離が長いことだと思う。今回の行動距離は3日間で計38.9km。

観察できた草花は次の通り。春夏秋の花が咲いていた。
タテヤマウツボグサ シラネアオイ ミヤマトウバナ ショウジョウバカマ ハクサンシャジン ハクサンイチゲ アラシグサ オオサクラソウ イワオトギリ ズダヤクシュ ソバナ オヤマソバ ヨツバヒヨドリ ミヤマアカバナ ミヤマハタザオ ヤマガラシ タカネスミレ イブキジャコウソウ タニウツギ ウラジロヨウラク オオバノヨツバムグラ ツマトリソウ センジュガンビ ミヤマハンノキ オヤマノエンドウ コメススキ ヒメサユリ ミヤマアキノキリンソウ ゴゼンタチバナ マイヅルソウ ニッコウキスゲ ヨツバシオガマ チングルマ イイデリンドウ ミヤマリンドウ タカネニガナ シロバナニガナ ウサギギク ミヤマアズマギク コケモモ クロマメノキ ガンコウラン アカモノ シロモノ ウラシマツツジ アオノツガザクラ コバイケイソウ ノウゴウイチゴ ハクサンフウロ カンチコウゾリナ ネバリノギラン ノギラン ハリブキ マルバコゴメグサ ハクサンコザクラ ミヤマホツツジ ヤマアジサイ コイワカガミ イワイチョウ マルバダケブキ オタカラコウ ミヤマママコナ ミヤマダイモンジソウ シナノキンバイ ミヤマキンバイ ミヤマキンポウゲ ハクサンボウフウ シラネニンジン タカネヨモギ イワギキョウ チシマギキョウ タカネマツムシソウ ミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ) クルマユリ マルバシモツケ イワシモツケ オニシモツケ シモツケソウ ハクサンオミナエシ モミジカラマツ ミヤマカラマツ コメツツジ タカネアオヤギソウ ヤマハハコ コシジオウレン ミツバオウレン ミヤマダイコンソウ ムカゴトラノオ イブキトラノオ ミヤマシシウド オオハナウド ミヤマウイキョウ ギンリョウソウ イタドリ オオイタドリ ヒカゲノカズラ アズマシャクナゲ イワオウギ クロトウヒレン 100品種 

7月27日  高崎発0:00→飯豊山荘着5:00 準備 発5:45→温身平通過6:10→砂防ダム着6:24 小休止 発6:29→滝沢出合着8:18 発8:27→(靴を脱いで沢渡り)→門内沢出合着9:38 小休止 発9:51→石転び沢(アイゼン装着点標高915m)着10:28 発11:08→標高1195m点着11:59 昼食 発12:10→本石転び沢出合着13:12 小休止 発13:35→梅花皮小屋着15:10 自炊 泊

7月28日  梅花皮小屋発4:25→梅花皮岳通過4:58→烏帽子岳着5:19 小休止 発5:28→御手洗池着6:29 朝弁 発6:51→御西小屋着8:27 ザックを置き大日岳へ 発8:42→大日岳頂上着10:08 強雨風 下山発10:09→御西小屋着11:23 昼食 発12:35→御西岳通過12:44→玄山道分岐着13:17 小休止 発13:25→標高2038mピーク通過13:42→飯豊本山頂上着14:03 撮影 下山発14:12→飯豊山本山小屋着14:29 自炊 泊 満員

7月29日  飯豊本山小屋発4:07→御秘所通過5:00→姥権現通過5:04→草履塚着5:20 小休止 発5:25→切合小屋着5:57 朝弁 発6:20→地蔵岳ルート誤入引き返し(6:24〜7:09)→種蒔山通過7:27→標高1719m点着7:57 小休止 発8:06→三国小屋通過8:55→(剣ヶ峰大混雑)→地蔵山分岐通過10:12→峰秀水着10:22 給水 発10:40→横峰通過11:04→笹平着11:14 小休止 発11:26→上十五里着11:59 昼食 発12:22→御沢小屋登山口着13:02 発13:08→川入バス停着13:45


飯豊連峰 北股岳  2006年7月28日



クリーンクラブ主催の飯豊連峰縦走ツアーに参加。異常気象のためか東北の梅雨がなかなか明けず雨中の登山となった。高崎を午前0時に出発し、飯豊山荘に朝5時半過ぎに到着。既に雨が降っており、石転び沢のコースは危険なので、安全な梶川尾根急登コースに変更。午前6時10分に飯豊山荘前を出発し、急登に挑む。約2時間ほど登るとやや傾斜が緩くなったが、尾根筋に出るとますます風雨が強くなり、立っていられないほどの風と横殴りの雨で、当初計画していた、梅花皮小屋まで進むことが出来ず、門内避難小屋に宿を取った。疲労で足の痙攣を起こす人やめまいを起こした急病人が発生し、これ以上進むことが出来ないとリーダのT氏の判断で、病人の体の回復を待って引き返すことに決った。次の日も門内避難小屋に泊まったので、29日は休養の日となり、有志9人でイイデリンドウとお花畑を見に北股岳まで出かけた。途中で天候も回復し、イイデリンドウも開花していた。北股岳附近は飯豊連峰の中で有名なお花畑があり、イイデリンドウの咲く季節には多くの登山者が来ると言う。事実、30日下山途中にイイデリンドウを求めて日帰りで北股岳に登り、丸森コースを下山する10人弱の登山パーティーに出会った。今回の縦走登山は色々な事情により北股岳登頂とイイデリンドウが咲くお花畑を散策する登山となったが、今まで経験したことのないハードな登山であった。

今回のコースで観察できた草花は次の通り。
ヒメサユリ ミヤマアキノキリンソウ ゴゼンタチバナ マイヅルソウ ニッコウキスゲ ヨツバシオガマ チングルマ キンコウカ イイデリンドウ ミヤマリンドウ シロバナニガナ コケモモ アオノツガザクラの蕾 コバイケイソウの蕾 ノウゴウイチゴ ハクサンフウロ カンチコウゾリナ ネバリノギラン マルバコゴメグサ ハクサンコザクラ ミヤマホツツジ ヤマアジサイ ミヤマトリカブト コイワカガミ イワイチョウ マルバダケブキ オタカラコウ ミヤマクルマバナ ミヤマキンポウゲ ハクサンボウフウ シラネニンジン タカネヨモギ イワギキョウ チシマギキョウ タカネサギソウ タカネマツムシソウ ミヤマウスユキソウ オヤマリンドウ クルマユリ シロウマアサツキ マルバシモツケ ハクサンオミナエシ モミジカラマツ ミヤマカラマツ ウサギギク ツルアリドウシ ツクバネソウ ユキザサ コメツツジ イワオトギリ ハクサンシャクナゲ タカネアオヤギソウ ムラサキタカネアオヤギソウ ヤマハハコ ミツバオウレン ミヤマダイコンソウ ムカゴトラノオ イブキトラノオ ミヤマシシウド トモエシオガマ ギンリョウソウ ナルコユリ イタドリ ヒカゲノカズラ コウメバチソウ ハクセンナズナ サワアザミ アズマシャクナゲ 69品種

イイデリンドウは東北の飯豊連峰にのみ見られるミヤマリンドウの変種。イイデリンドウは花冠の副片が開花時に直立する。他方ミヤマリンドウは開花時副片が開くことで区別される。リンドウは雨の日は開かず、太陽光を受けて開花する。幸いにも天候が回復したので両者を観察でき大変うれしかった。


7月28日  高崎発0:00→山形県小国町飯豊山荘着5:30 準備 発6:10→湯沢峰着6:10 発8:40→滝見場着9:35 発9:45→梶川尾根着11:59 発12:13→扇の地紙13:10 発13:12→暴風雨→門内避難小屋着14:10 泊

7月29日  門内避難小屋発11:12→門内岳着11:13 発11:15→北股岳着12:30 休憩 発13:00→門内避難小屋着14:15

7月30日  門内小屋発4:00→梶川尾根着4:25 発4:35→梶川峰着5:12 発5:28→滝見場着6:57 発7:37→小休止(8:24〜8:27)→小休止(9:07〜9:12)→小休止(9:46〜9:56)→小休止(10:14〜10:21)→飯豊山荘着11:08


飯豊本山  2005年8月14日  途中まで

毎日旅行のツアーに参加。東京駅前を22:00に立ち、会津坂下の川入部落に到着。雨続きだったが、久し振りに青空も見えて天候の回復を祈った。登山準備の後、御沢登山口まで歩いた。そこで現地ガイドの渡辺氏と出会い、登山開始。最初から早足ため2名脱落。それでも12:28に切合小屋に到着。到着後しばらくして雨となった。夕食はカレーライス 朝食は味噌汁と卵かけご飯 昼食弁当は漬物とご飯…そもそも自炊主体の小屋ゆえ仕方がない。15日雷雨の中、有志のみによる飯豊本山登山があったが、私は欠席。なんとか目的は達成したが、参加者はずぶぬれで帰ってきた。翌日は天候も回復してきたが、下山日なので再来を期して一同下山した。登山バッジは切合小屋で購入。

観察した高山植物は ヨツバシオガマ ツルリンドウ オヤマリンドウ キオン コメツツジ ミヤマホツツジ タマガワホトトギス マルバシモツケ シロバナニガナ ムカゴトラノオ トモエシオガマ ミヤマシシウド オオハナウド タカネマツムシソウ アキノキリンソウ ミヤマアキノキリンソウ ハクサンイチゲ ニッコウキスゲ モミジカラマツ ヤマハハコ コウメバチソウ カンチコウゾリナ オニシオガマ マルバコゴメグサ バイケイソウ エゾリンドウ タテヤマウツボクサ モミジカラマツ ヒメイワショウブ ツリガネニンジン シナノキンバイ ミヤマキンポウゲ チングルマ アオノツガザクラ ネバリノギラン ノギラン ハクサンボウフウ シラネニンジン ミヤマママコナ オクモミジハグマ。 40品種

8月14日 川入発4:42→御沢登山口着5:15 発5:24→下15里着6:16 発6:36→上15里通過7:42→横峰着7:53 発7:59→峰秀水着8:15 発8:45→三国避難小屋着9:57 発10:30 切合小屋着12:28 計7:46の登り

8月15日 終日雨のため避難小屋で待機

8月16日 切合小屋発5:25→三国避難小屋着6:24 発6:50→峰秀水着7:50 発8:05→上15里着8:49 発8:54→下15里着9:18 発9:23→御沢登山口着9:53 計4:28の下り